これまではTumblrをホームページがわりにしていたのですが、やはり自分ひとりの部屋で好き勝手できた方がよかろうと考えサイト制作に取り掛かりました。
本気の初心者なので2カ月と少しの時間を使い、本日ようやく完成にこぎつけました。メニューバーに変な線が入っているのをはじめ色々と直すべき部分は多いですが、ひとまずこれで完成ということにします。やったー！
サイト名はTumblrのブログタイトルをそのまま引き継ぎました。何か新しい名前をつけてみたいとは思ったものの、数年分の馴染みがあり、かつ妙にしっくりくるネーミングだったので。
あまり書くことも思い浮かばないので、遠くの場所、ここではないどこか、に関する好きな文章を2つ詩ブロックで引用して終わります（WordPressには詩ブロックという謎の機能があります）。
どうしてわれわれが月に到着しないってことがあるかね？ われわれは発射されたんだ。前途にはなんの邪魔物もありはしない。われわれの進む道には小石もないんだ。進路にはぜんぜん障害はないのだ。海と闘う船の航路より、風に逆らう気球の空路より自由なのだ。そして、船がその望むところに到着し、気球がその好むところに昇っていくものなら、どうしてわれわれの砲弾がめざす目的地に着かないことがありうるだろう？
ジュール・ヴェルヌ『月世界へ行く』
だが、どこにも行けないとなったら、覚悟をきめなければならない。それは、中学校の教科書でおそわった「山椒魚」の思想である。先生は、井伏鱒二のこの小説を通して「人生は居直りである」と教えてくれた。「小さな穴から入って来た山椒魚が、中で成長して大きくなってしまったら、もう同じ穴から出てゆくことは出来ないし、かといってもう一度、小さなからだに戻ることも出来ません。そこで、"こうなったら、俺にも覚悟がある"といって穴の中で居直る。この居直り方が問題なのです」
寺山修司『書を捨てよ、町へ出よう』